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見えざる手

見えざる手よ見えざる手よ 諦めかけた死者の手を優しく抱きすくめるように 見えざる手よ見えざる手よ 待つ人の為に手のひらと手のひらを結びたもう 見えざる手よ見えざる手よ 見えざる手よ見えざる手よ 光の粒子から生まれる手よ戸…

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天廻天則 人故生死

病む風に陽が手を当てる重く低空をさ迷う嘆きにも似た錆声を上げながらも心地の良い撫で手に 凝り固まった分銅を解きほぐされ執着にも似た小さな重力の澱に太陽の陽が触れられると あぁ何かを思い出したように 病む風は広く渡る風の気…

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季節のステップ

草葉のステップを踏んで季節は風の道を行く 一つが無数へと湧かれ無数が一つへと細分の漏れなく合わさって 道を辿りながら行き行きながら遡る 問いは答えに答えは問いに 忘れるように憶えていて憶えるように失っていて 風は季節を巡…

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残響するー

残響が 残響して 残響を残して 残響する 残響は 残響をして 残響を残して 残響をする 残響に 残響して 残響に残して 残響する 残響は消えていく重なり合った波紋の底に 残響は浮かび上がるそれはいつからかのどこからかから

残響―解

沈んでゆく残響は軌跡に綻びを残していく その綻びからは古い目が覗き視界に入る造形を取り込んでは目の反対側から形を生み出そうとする 綻びと残響は沈んでいく重力の均衡点から外れて時の流れを遡行していこうとする 綻びと残響は消…

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幕間

身を無くしたカエルの霊たちが宿る葉先から夜露が生まれ葉から葉へと雫と重なり月の露光を蓄え 空に遊んでいたカエルが大地へと引かれていくように幾千幾万ものカエルの生命は冬の雪の毛布にくるまれて 冬眠の息と小さく星の夢を見て幕…

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