Re: LittleGirl

宇宙のどこか 恒星で燃える炎の草原を
億度から億度へ 音の無い足音を生み 飲み込み
真っ白なワンピースを着た少女が
宇宙からはみ出した欠片の世界を歩いている

魂の内側で行われる 融合と爆縮
心臓は160cmの身体を業熱で満たし
肩から溢れ出た炎は 何百キロメートルもの翼になっている

翼は一薙ぎで星を質量の無いブラックホールに変え
消えた球体は因果の海の底から浮き上がる

彼女は探さない
確定を求めない

不確かで形にならず
二重のゆらぎの存在する時間軸
メビウスの輪の形態をした循環する砂時計の針が表を指した時
可能性は形を持ち始める

彼女を掴まえてはならない きっとその時には
涙を流してしまうだろうから


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です