[過去記事 2016.3.22] どうしてMHXに「飽き」が芽生え始めたのか?

ゲームについては、あれがリリースされたかと思えばこれがリリースされ、サイクルが早いあまりにみんなが追いきれていない印象があります。時代の時間の流れが加速していることもあると思いますが、それ以上に世代ごとの忙しさのあまりゲームにかける時間が少なくなっているのもありそうです。

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それは、モンハンがゲームになってしまったからではないでしょうか。ゲームには枠というものがあり、クリアすることはその枠を自分で満たした、ということになると思うのですが、クリアしても「続く」ゲームには、

1.ゴールが遠いがやり甲斐のあるやり込み要素
2.ゲームの世界観、雰囲気が現実世界にも継承され、日常生活に一定の影響を与え続ける

これがあるんではなかろーかと思います。MH4Gにはギルクエがあって、モンスターもレベルを上げていき「育てる」という概念があります。カプコン側が狙って「育てていきますよ」と名言しているわけではないですが、プレイヤー達の間に自然と広まっていった「育てていく」という概念が生まれたことに意味があります。人は自分が成長したり育っていく過程に喜びを見出すものだと思いますので、「自分の生活圏の延長線上にあるキャラクターが育っていく」、この要素が飽きの来ないゲーム作りに必須なのではないでしょうか。

ゲームとはいえ、それを作るのは人であり、人は自然の一部です。昔はゲーム製作側が自然に触れたり足を使って取材をしまくっていったり、過去の資料を読んで知識と知恵の積み重ねをしていっていましたが、今の製作側はビルの中だけで作っているんじゃないか…と思ったりもします。ラピュタのシータも、「土から離れては生きられないのよ」と言っていますが、ゲームもまた、土から離れたら生きていけないと、思います。

コンピュータのビット情報と、自然にある情報と、どちらが栄養が豊富で、死と生の営みの蓄積とリアリティがあるでしょうか?ゲームが愛されるか飽きられてしまうかという分岐点は、自然に根を下ろした作品かどうかというところにあるんではなかろーかと、今日MHXを少し遊んでいて思った次第です。

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